社会に出ると、あらゆる人間関係が生まれます。
そこで円滑な人間関係を築くには「コミュニケーション力」は欠かせません。
でも実際「コミュニケーション力」ってどんな能力なの?と思う方もいると思います。
そこで今回は「コミュニケーション力」についてご説明していきたいと思います。
「コミュニケーション力」とは「人の気持ちや感情をくみとり、意思疎通ができる力」のことを言います。相手や周囲の人が感じていることを推察しながら、考えを伝えて理解しあう力のことです。
また、「コミュニケーション力」には、2つの種類があることをご存知でしょうか。
1つは言語コミュニケーション、2つめは非言語コミュニケーションです。
言語コミュニケーションとは、言語、つまり言葉によるコミュニケーションを指します。考えや意思、知識や感情などを言葉で伝えるコミュニケーションです。
そしてもうひとつの非言語コミュニケーションは、言語以外のあらゆる情報からなるコミュニケーションを指しています。たとえば、視線・表情・声のトーンや身振り手振りと服装・・・など、これらはすべて非言語コミュニケーションにあたります。
具体的な言葉以外のあらゆる情報から、互いの感情や考えを読み取るコミュニケーションです。実は、コミュニケーションの9割は、この非言語コミュニケーションが影響していると言われています。
ではなぜこの「コミュニケーション力」を高める必要があるのでしょうか?
そこには3つの目的があります。
1:人間関係を良好にするため
仕事でも私生活でも、人間関係が良好かどうかは重要な問題ですよね。「コミュニケーション力」を高めることは、人間関係を良好にするという目的があります。
「コミュニケーション力」が高ければ、他者と理解しあえるようになるため、人間関係を良好にしやすくなります。人間関係の問題は、互いの理解や尊重が不十分であることが原因となるケースが多いでしょう。
「コミュニケーション力」を高めれば、相手を理解し、自分への理解を得られるようになります。
2:情報共有をしっかりおこなうため
何を伝えたいのかわからないと、必要な情報を共有できません。「コミュニケーション力」を高めることは、情報共有をおこなうという目的があります。
情報を相手に伝える力、あるいは相手が伝えたい情報を受け取る力を高めることで、より正確な情報共有ができるでしょう。互いの「コミュニケーション力」が低ければ、情報を正確に共有することが難しくなります。
間違いのない情報共有を可能にするために、「コミュニケーション力」は重要です。
3:人を動かす能力を身につけるため
高い「コミュニケーション力」は、人を動かす力にもなります。
とくにリーダーシップを発揮する立場の人は、人を動かす能力を身につけるために「コミュニケーション力」を高めようとするでしょう。互いに理解し合い、信頼関係が築けると、相手に頼み事をしやすくなったり、相手から応援されやすくなったりします。
また、自分の考えを印象的に伝える能力が身につくので、支持されやすくなるでしょう。そのため、人を動かす立場の人には、高い「コミュニケーション力」が求められるのです。
「コミュニケーション力」を高める目的を知ると、コミュニケーションが社会において重要であることがわかります。
では、この「コミュニケーション力」を高めるにはどうしたらよいか?
いくつかコツをご紹介します。
★話す前に何を伝えるかを明確にする★
相手にわかりやすい話し方をするためには、まず何を伝えるかを明確にすることが重要です。伝えたいことがあやふやだと、うまく言葉がまとまりません。
話始める前に伝えたいことを決め、そのことを軸に話をすすめると、スムーズに理解してもらえるでしょう。
★先に自分から情報を開示する★
相手と話すときには自分からオープンに話しましょう。に自分の情報を開示すると、相手が自分への理解を深め、安心して話してくれるようになります。
コミュニケーションでは、互いに心を開いて話すことが大切です。まずは自分からオープンに話すことで、相手も自分の情報を話してくれるようになります。
★ボディランゲージなど非言語コミュニケーションを意識する★
コミュニケーションは、話す言葉の内容だけではありません。身振り手振りなどのボディランゲージも、コミュニケーションの要素の1つです。
また表情もその1つ。表情豊かに話していると、自分の気持ちが表情から相手に伝わりやすくなります。
★上手な人のまねをする★
何かを上達させるときは、上手な人を真似することも1つの方法です。そこで、「コミュニケーション力」が高い人の真似をしてみましょう。あなたの身近に「コミュニケーション力」が高い人がいれば、他の人とどんなやりとりをしているかに注目します。
できることから真似してみて、あなたのコミュニケーションに取り入れてみましょう。
★学んだ内容を人に話してみる★
わかりやすい話し方を身に着けたいなら、学んだ内容を人に話してみることが有効です。たとえば、「コミュニケーション力」について学んだ内容を家族や同僚に話してみましょう。はじめのうちは話がまとまらず、うまく説明できないと感じるかもしれません。しかし、回数を重ねるごとに話し方のコツをつかんできます。学んだ内容をどう話せばわかりやすく伝えられるかと意識して話すことが大切です。
★結論から話す★
ストーリーのような話し方では、相手に話がわかりにくいと感じさせてしまいます。結論から話すだけで、伝わりやすさは大きく変化しますよ。
たとえば「明日は午前中に会議の予定でしたが、上司との打ち合わせが入り、長引く可能性が高いので、13時からとします」では、何が言いたいのかわかりにくいです。
結論から話すと、「明日の会議は13時からに変更です」と簡潔になり、すぐに理解できますね。詳しい情報は必要に応じて伝えれば十分です。
■「コミュニケーション力」は2種類
・言語コミュニケーション ⇒言葉によるコミュニケーション
・非言語コミュニケーション ⇒言語以外の情報からなるコミュニケーション(視線・表情・声・身振り手振りなど)
■「コミュニケーション力」を高める必要性
1:人間関係を良好にするため
2:情報共有をしっかりおこなため
3:人を動かす能力を身につけるため
■「コミュニケーション力」を高めるには
・話す前に何を伝えるかを明確にする
・先に自分から情報を開示する
・ボディランゲージなど非言語コミュニケーションを意識する
・上手な人のまねをする
・学んだ内容を人に話してみる
・結論から話す
「コミュニケーション力」は仕事でも私生活でも、良好な人間関係を築くためにとても重要です。そして、「コミュニケーション力」は日々の意識によって、自分で磨き、高めることができます。
「人との信頼関係をもっと築いていきたい」と感じているなら、ぜひ行動を起こしましょう。高い「コミュニケーション力」を手に入れて、仕事も私生活も充実させてくださいね。